【高松宮記念】ウインカーネリアン 瞬時に加速11秒4 メンバー最年長9歳も偉業達成へ脚力陰りなし
2026年3月26日 05:30 「第56回高松宮記念」の追い切りが25日、東西トレセンで行われ、美浦Wコースでは三浦騎乗のウインカーネリアンが9歳とは思えない活気を見せつけた。昨秋スプリンターズSで波乱の主役となった古豪が秋春スプリントG1連勝を狙っている。
9歳を迎えても、脚力に陰りはない。ウインカーネリアンは開門直後、Wコースに姿を見せた。コンビを組む三浦を背に序盤はゆったりしたペースを刻んだ。エレクトリックブギ(5歳3勝クラス)を大きく追走する形。徐々に気合が乗ってくると、僚馬の内に潜り込んだ直線で瞬時に加速する。メリハリの利いたフットワーク、勢いをつけて併入。馬なりで6F84秒9~1F11秒4をマークした。
見守った鹿戸師が納得の表情で切り出す。「早めに入厩して順調に来ている。最後にきちっと併せ馬をしたかった。輸送もあるのであまりテンから行きたくなかったけど、ちょうどいい稽古だった」。調整が順調なだけに、気がかりなのは週末の馬場状態。「いい馬場でやりたい。良馬場希望です」と好天を願った。
34戦のキャリアを重ねながら、“若さ”を保っている秘けつは馬ファーストの起用法だ。「9歳ですけど、まだまだ走りたくて仕方ないという感じ。やっていることは変わらないけど、今までの積み重ねと無理をしないで体調のいい時しか使わなかったことが大きいかな。爪のこともあったし、ゆったり使えたことでこれだけ長く使えたと思う」。サラブレッドにとって大病である蹄葉炎を乗り越え、昨年のスプリンターズSで悲願のG1初制覇。「若い頃はやんちゃ過ぎて自分の力を出せる状態ではなかった」が、年を重ねて心身ががっちりとかみ合ってきた。
今回は秋春スプリントG1制覇、9歳馬初のG1勝利も懸かる。鞍上の三浦が「この馬が最後までしっかり走れるペースは自分が一番、分かっていると思う。まずはゲート。そこに全集中していきたい」と話せば、指揮官も「もう一つ大きいところを勝ってもらいたい」と期待を込める。メンバー最年長の“大ベテラン”が狙う偉業達成。その挑戦を夢物語では終わらせない。

