【柴田善と一問一答(2)】後輩騎手へ「騎手を世の中がどう見ているか、肝に銘じて行動を」

2026年9月16日 12:14

フォトセッションで並ぶ(左から)杉原、嶋田、競馬学校教官の武士沢氏、柴田善、田辺、菅原隆(撮影・村上 大輔)

 15日に現役引退を発表した柴田善臣(60=美浦・フリー)が16日、美浦トレセンで引退記者会見を行った。

 会見では後輩騎手へ伝えたいことや、右肩の状況などについて語った。一問一答は以下のとおり。

 ――後輩の騎手に伝えたいことは。
 「昔は殴られたぞと(笑い)。ちょっと甘いんじゃないかって。自分の置かれている立場、騎手というものを世の中がどう見ているか、自分で肝に銘じて行動しなきゃいけない。自分はJRAのジョッキーだと強い気持ちを持って、気を付けて生活してほしいし、技術を磨いてほしい」

 ――右肩は日常生活に影響が出ているか。
 「スーツを着るのがつらい。痛い方の手から入れるけど、速い動きができない。右では下からも上からもボールが投げられないので左投げを勉強中。孫とキャッチボールしたいので」

 ――やり残したことは。
 「負けたレース全部。勝っても満足がいくことはないけど、負けたレースはより悔しい。眠れないこともあったし、やけ酒をしたことも。それを減らすために乗っていたかったけど、それがかなわないのは残念」

 ――どんな41年間の騎手生活だったか。
 「凄く楽しい41年だった。苦しい時もあったけど、それ以上に楽しかった。落ち込んでいる時に支えてもらったり、周りへの感謝の気持ちは強い。騎手は人に夢とロマンを与えられる職業。人の前に出て牽引する仕事だから気を引き締めてやらないといけない。やり切れた感はない。悔いはある。今回やめても、もっと楽しいこと、いい景色が見られるのではと思っている。まだ途中という心境」

 ――ファンにメッセージを。
 「これだけ長い期間ジョッキーやらせてもらって、ファンの方から聞こえてくるのは“勝ったら来ない、買わなきゃ来る”(笑い)。たくさんの人に迷惑をかけてきたので、すいませんという思いです。でも、たくさんの方に声をかけてもらい、苦しい時、そのひと言で晴れたりした。ありがとうございます。JRAは世界ナンバーワンを争うところまできており、それを支える一員としてファンの方の力を騎手たちにあげてもらえればと思います」

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