池ちゃん ヴァーミリアン連覇濃厚/東京大賞典
2008年12月29日 08:05 ダート版グランプリ「第54回東京大賞典」が29日、大井競馬場で行われる。砂の日本一を目指すのはG1馬6頭を含む中央、地方の精鋭10頭。公営南関東の本社予想担当、池田裕文記者は同レース連覇を目指すヴァーミリアンを自信の本命に推した。
ダイワスカーレットが有馬記念の1番人気に応えて今年の中央競馬は全日程を終えたが、地方競馬のG1レースは29日ゲートインする東京大賞典がフィナーレ。ダートのグランプリも前売り1番人気の(1)ヴァーミリアンが締めくくる。
国内のダートG1連勝が6でストップしたJCダート(3着)は序盤の不利で11番手から外々を回る競馬。位置取り、コース取りを考えれば、勝ったカネヒキリから頭、首差なら王者の評価を下げる必要はない。昨年の東京大賞典や前々走のJBCクラシックのように周囲の様子をうかがいつつ、好位から地力の違いで抜け出す横綱相撲が本来の姿。今回はサクセスブロッケン陣営が控える戦法を明言しており、フリオーソの単騎逃げが濃厚。これを目標に必勝パターンがサク裂する。芝を含め国内では12戦9勝、2着3回と抜群の相性を誇る武豊が再び手綱を取るのも心強い。
地方遠征の実績はパーフェクト。05年11月からG2・3勝、G1・4勝と7戦全勝。船橋、川崎、そして大井。取材に行くたびに、その圧倒的な強さを見せつけられてきた。石坂調教師が「前走後はここを目標に調教を再開し、厳しい競馬をしたストレスもなく、順調にきている。追い切りの動きも力強かった。昨年と同じぐらいの出来で臨める」と言うように状態面にも不安はない。アジュディミツオー(04、05年)以来史上2頭目の東京大賞典連覇が濃厚だ。
先行して容易にはバテないフリオーソが地の利もあり対抗。的場文ボンネビルレコード、JCダートで復活したカネヒキリも押さえて、3連単は(1)(7)(2)、(1)(7)(9)を本線に別掲の8点で勝負する。(池田 裕文)