完全復活!カネヒキリ壮絶叩き合い制す/東京大賞典
2008年12月29日 16:46 ダート版グランプリ「第54回東京大賞典」(2000メートル、10頭)が29日、大井競馬場で行われ、C・ルメール騎手が騎乗した2番人気カネヒキリ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)がヴァーミリアンとの壮絶な叩き合いをクビ差制し優勝した。JCダートに続くダートの国内最高峰レースに勝利して完全復活を印象づけた。勝ちタイムは2分4秒5。3着にサクセスブロッケンが入り、人気の中央勢が表彰台を独占。28日に行われた有馬記念とは一転、馬連(1)―(9)200円、馬単(9)―(1)540円、3連複(1)―(8)―(9)280円、3連単(9)―(1)―(8)1450円と堅い決着だった。
カネヒキリは道中3番手、昨年の覇者ヴァーミリアンがそれを見ながら追走する展開。ほぼ2頭同時に仕掛けられ抜群の手応えで4角を回ると、先に直線抜け出したサクセスブロッケンをあっという間にかわし一騎討ちへ。ルメールと武豊の名手2人によるムチの応酬。両雄は鞍上のゲキに応えるように鋭く末脚を伸ばしゴールへ向かう。意地と意地のぶつかり合い。最後はクビ差だけカネヒキリが前に出てフィニッシュした。見ごたえのある攻防に場内から惜しみない拍手が送られた。