ペガサスワールドC 復活ニックスゴーに注目
2021年1月21日 05:30 23日にガルフストリームパークで行われるG1ペガサスワールドC(ダート1800メートル)へ向けた前売りで、ブックメーカー各社が2・5倍前後のオッズを提示し1番人気に推しているのが、ニックスゴー(牡5)だ。
17年のキーンランド9月1歳市場で韓国馬事会が8万7000ドル(約978万円)で購買し、北米で現役馬として所有しているのがニックスゴーだ。2歳10月にG1ブリーダーズフューチュリティを制し、一躍スターダムにのし上がったが、3歳時は一転して未勝利に終わった同馬。転厩して迎えた4歳時も剥離骨折で7カ月以上にわたる休養を余儀なくされたが、秋になって戦線に戻ると、キーンランドの一般戦(ダート8・5F)、そしてG1・BCダートマイル(ダート8F)を、いずれもトラックレコードで快勝。劇的な復活劇を果たしている。ペガサスワールドCの勝ち馬には、2月20日に行われる総賞金2000万ドル(約21億円)の世界最高賞金競走サウジCの優先出走権が与えられることになっており、勝てばニックスゴーもサウジCに向かう予定だ。サウジCの行方を占う上でも、ペガサスワールドCは見逃せない一戦となりそうだ。 (競馬評論家)