エネイブル受胎“王の子”デビューは24年

2021年3月4日 05:30

 昨年限りで現役を退いた女王エネイブル(牝7)が、初めての子を受胎したことが分かった。同馬をけい養するジャドモントファームが、1日に明らかにしたものだ。エネイブルには2月14日に、同じジャドモントで供用されている種牡馬キングマンが交配され、15日が経過した1日に行われた診断で受胎が確認された。

 ジョン・ゴスデン師が管理し、フランキー・デットーリが主戦を務めたエネイブルは、レース史上最多勝となるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS3勝を含め、11のG1を制覇。17年と19年の2度、欧州年度代表馬に選出されている。

 一方、鋭い瞬発力に武器に4つのマイルG1を制した14年に欧州年度代表馬の座に就いているのが、交配相手となったキングマンだ。初年度産駒からペルシアンキング、2世代目の産駒からパレスピーアと、マイル戦線の大物を続々と送り出している期待の若手種牡馬である。日本でも今週末、弥生賞ディープインパクト記念に出走するシュネルマイスター、チューリップ賞に出走するエリザベスタワーがキングマン産駒だ。順調ならエネイブルの初子は来年1月に生まれ、2024年にデビューの時を迎える。(競馬評論家)

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