ダービーの枠順が確定!
2021年5月27日 14:30 主役は皐月賞を完勝したエフフォーリア。1枠1番から無敗での2冠制覇を狙う。前走の皐月賞では、500キロを超す雄大な馬体、エピファネイア×ハーツクライの血統背景や走法などから中山適性を疑問視されたものの、全く問題にせず3馬身差の圧勝。能力をいかんなく発揮した横山武史騎手の騎乗も見事だった。今回、2戦2勝の東京にコースが替わることは間違いなくプラスに働く。平成以降の皐月賞を3馬身以上の差で勝ったのはナリタブライアンとオルフェーヴルだけと名馬への階段を上るエフフォーリア。戦後最年少ダービー制覇が懸かる鞍上とともに偉業に挑む。
サプライズの参戦は8枠16番に入った牝馬のサトノレイナス。オークスをパスしてこちらを選択してきた陣営は"勝つ気満々"。アーモンドアイなどで知られる国枝師×ルメール騎手の黄金コンビがダービーを制するか注目だ。阪神JF、桜花賞はソダシ敗れたが、いずれもマイル戦で差し届かずといった内容で今回の距離延長は大歓迎。制覇なら「牝馬の時代」をさらに色濃くする勝利となりそうだ。
展開のカギを握る皐月賞2着のタイトルホルダーは7枠14番から。2走前の弥生賞ディープインパクト記念ではのちにNHKマイルCを制するシュネルマイスターを完封。この世代のトップホースであることに疑いはなく、侮れない1頭だ。皐月賞5着のヨーホーレイクは4枠8番に入った。その皐月賞では勝ち馬エフフォーリアを抑えて上り最速の脚を披露。これでデビューから5戦全てのレースで上り最速を記録している。友道厩舎×金子オーナー×川田騎手と言えば、16年にダービーを制したマカヒキと同じ。そのマカヒキもデビューから皐月賞を含めた4戦全てのレースで上り最速の脚を使っていた。
皐月賞組以外にも注目。打倒エフフォーリアに燃えるシャフリヤールは5枠10番に入った。共同通信杯でエフフォーリアに完敗したものの、続く毎日杯では1分43秒9という破格のレコードV。全兄である17年の皐月賞馬アルアインはダービーで5着。兄の分までリベンジを誓う。前哨戦の青葉賞を制したワンダフルタウンは6枠12番に入った。和田竜二騎手が前走後に「今年のクラシックはこの馬でと思っていた」とほれ込む逸材。青葉賞→ダービーのローテは鬼門として知られるが跳ね返すことが出来るか。
中の人注目は、7枠13番に入ったグレートマジシャン。前走の毎日杯はシャフリヤールと同タイムの2着。こちらはエフフォーリアと未対戦で、同じく東京で2戦2勝。早くからダービーに照準を絞ってきていた。この春のキーワードになっている"ドイツ"的な血統背景もある。戸崎騎手の初めてのダービー制覇を期待したい。