香港カップで再び立ちはだかった“日本キラー”

2022年12月15日 05:30

 11日に行われた香港国際4競走の中で、最も鮮烈な印象を残したのは、G1香港カップをレース史上最大着差の4馬身半差で制したロマンチックウォリアー(セン4)だった。

 4月のG1クイーンエリザベス2世Cに続き、香港におけるこの路線の2大競走連覇を果たすとともに、デビュー以来の戦績を10戦9勝とした同馬は、アイルランド産馬だ。1歳秋に英国のニューマーケットで開催された「タタソールズ10月1歳市場」に上場されたところ、香港ジョッキークラブに30万ギニー(当時のレートで約4430万円)で購買されている。近年、海外のセールで香港ジョッキークラブのために馬を選定し、代理人として購買に臨んでいるのは、元騎手のマイケル・キネーン氏だ。騎手時代は、エルコンドルパサーが2着だった凱旋門賞で勝ち馬モンジューに騎乗していたり、ゼンノロブロイが2着だったインターナショナルSで勝ち馬エレクトロキューショニストに騎乗していたりと、日本キラーとしても名をはせたのが同氏だ。2着に入ったダノンザキッドをはじめ5頭出しだった日本勢の前に、キネーン氏が代理人としても立ちはだかることになった。(競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム