今年からGⅡに昇格した秋華賞トライアル「第8回紫苑Ｓ」。昨年Ｖスタニングローズは秋華賞も制し、ＧⅠホースまで駆け上がった。オークス6着から最後の一冠を狙うヒップホップソウルは2枠3番に入った。秋の始動戦を前に木村師は「馬体は大きくなっています」と成長を実感。磨きのかかった末脚で、まずは秋華賞への切符をつかみとる。

　マイル路線から距離延長で臨むモリアーナは1枠2番。NHKマイルC6着以来、約4か月の実践となるが武藤師は「調教では変な敏感さも抜けている」と精神面の充実も口にした。「2ターンの中山ならこなしてくれると思う」と勝負気配が漂う。2000メートルは2戦2勝のグランベルナデットは7枠14番から。前走・忘れな草賞を勝った後、オークスを目指したが、腸炎を発症して無念の回避。時間をかけて立て直した。打倒リバティアイランドに向け、得意距離では負けられない。

　中の人注目は5枠10番のソレイユヴィータ。前走・松島特別（2勝クラス）では古馬を抑えての2馬身差V。未勝利からの3連勝はいずれも好位からの抜け出しで開幕週の馬場は合いそうだ。初重賞挑戦で上位争いを演じても驚けない。