神戸新聞杯。ハーツコンチェルトのダービーは出負けして後方から。向正面でポジションを押し上げ、3角手前で勝ったタスティエーラの直後、2着ソールオリエンスと並ぶ5～6番手に取り付いた。この時点で上位2頭より脚を使ったのだが、それでも直線はしぶとく伸びて首＋鼻差の3着。力を示した内容だった。全体的に緩さを残し、好位を確保する器用さを欠く一方、エンジンの掛かりも遅い。決して乗りやすい馬ではないが、ポテンシャルは高い。今回は9月初旬に栗東に移動。坂路とコースを併用してしっかり乗り込んだ。デビュー前から武井師の評価が高かった1頭。個人的にも「菊花賞で見たい」と思っていた馬だ。現時点の収得賞金は1500万円。菊出走当確とは言えない状況だけに、何としても権利が欲しい。仕上げに抜かりはない。成長力に富む父ハーツクライの血にも期待する。（13）から。