【浜田の公式“券”解】1日中山11R 父の血も魅力なママコチャが新スプリント女王へ

2023年10月1日 08:00

 スプリンターズS。主役不在。戦国時代が長く続く国内スプリント路線を象徴している。しかも逃げ、先行脚質がそろって激流ムード。インの傷みが進んでいる芝からも差し馬を狙いたいが、中山で追い込み馬は買いづらい。好位~中団からしっかり脚を使えるタイプ。ママコチャを狙う。白毛のアイドル馬ソダシの全妹。2歳時にG3ファンタジーS3着。3歳初戦のエルフィンS2着。無敗で桜花賞馬となった姉と比べるのは酷だが、素質は早い段階から示していた。3歳夏から3連勝でオープン入り。マイル2戦は足踏みしたが、千四に短縮した安土城Sを3馬身差で快勝。さらに1F短縮した前走・北九州記念で2着と確かなスプリント適性をアピールした。好ポジションから繰り出す3F33秒台の末脚が、何よりのストロングポイントだ。

 クロフネ産駒の牝馬は08年スリープレスナイト、11年カレンチャンとスプリンターズS2勝。通算でも【2103】、連対率5割キープは立派だ。2頭とも夏競馬で好成績を上げ、その勢いでG1初挑戦初Vを成し遂げた。ママコチャも今回が初G1。歴史は繰り返すか。ちなみにクロフネは、あのサンデーサイレンスを上回る18年連続での産駒JRA重賞Vを継続中。今年中に勝利すればパーソロンが持つ19年連続(69~87年)に並ぶ。父に大きな勲章を贈るかも注目だ。(6)から。  

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