牡馬と牝馬の最強マイラー頂上決戦がついに実現
2023年10月5日 05:30 凱旋門賞ウイークが終了したヨーロッパで今、競馬ファンの目が向いているのが、21日にアスコットで行われる「ブリティッシュ・チャンピオンズ・デー」だ。シーズンのクライマックスとなる同開催には、4つのG1を含む5つの重賞が組まれている中、ことさら大きな注目を集めているのが、距離1マイルのG1クイーンエリザベス2世Sである。
今季ここまで、愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、サセックスSとマイルG1を3勝し、この路線をけん引してきたのがパディントン(牡3)だ。前走10F路線のG1インターナショナルSに挑み、ここで3着に敗れて以降は、クイーンエリザベス2世Sを目標に調整されてきた。
一方、愛1000ギニー、コロネーションS、メイトロンSと、牝馬マイル路線のG1を3勝しているのがタヒーラ(牝3)で、同馬を管理するD・ウェルド調教師が2日、タヒーラの次走がクイーンエリザベス2世Sになると表明。牡馬と牝馬の最強マイラー同士の直接対決が、実現することになったのだ。
「パディントンVSタヒーラ」というマイル戦線の頂上決戦に、日本の皆さまもぜひご注目いただきたい。 (競馬評論家)