スペースブルース産駒の活躍に注目

2025年3月20日 05:30

 アイルランドにおける今季の芝平地シーズンが16日、カラ競馬場で行われた開催で幕を開けた。

 当日の1Rに組まれていたのが芝5Fの2歳新馬戦で、ここを3馬身3/4差で逃げ切り、今年の2歳世代最初の勝ち上がりとなったのは、新種牡馬スペースブルースの産駒パワーブルー(牡)だった。現役時代は英ニューマーケットを拠点とするチャーリー・アップルビー調教師が管理し、ドーヴィルのG1モーリスドゲスト賞(芝1300メートル)、ロンシャンのG1フォレ賞(芝1400メートル)、デルマーのG1BCマイル(芝1600メートル)を制したのがスペースブルース(父ドバウィ)だ。

 22年にアイルランドのキルダンガンスタッドで種牡馬入りし、初年度の種付け料は1万7500ユーロ(当時のレートで約231万円)だったが、産駒の出来が良く、昨年の欧州1歳市場では72頭が平均価格6万1799ギニー(約1211万円)と、種付け料の5倍以上の価格で購買され、話題になった。スペースブルース自身のデビューは2歳11月と、仕上がりが早かったわけではなかったが、産駒からは早くも勝ち馬が誕生。ますます注目度が上昇している。(競馬評論家)

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