【米G1ケンタッキーダービー】4年ぶり参戦バファート厩舎が歴代最多7度目Vで汚名返上へ

2025年5月1日 05:30

 今年のケンタッキーダービー(3日、チャーチルダウンズ)を巡る大きな話題の一つが、21年以来、4年ぶりとなるボブ・バファート厩舎管理馬の参戦だ。97年のシルヴァーチャームを皮切りに6度のケンタッキーダービー制覇を果たし、20世紀半ばに6勝したベン・ジョーンズ師と肩を並べる歴代最多勝調教師だ。

 ところが、21年の同競走で1位入線した管理馬メディーナスピリットから、レース後のドーピング検査で禁止薬物が検出された。同馬は失格処分となり、チャーチルダウンズ競馬場がバファート師に出走停止処分を科したため、ケンタッキーダービーとも縁が切れていた。

 だが昨年7月、同競馬場がバファート師に対する出走停止処分を解除。4年ぶりに出走可能となった今年のケンタッキーダービーに送り込むのが、昨年の米最優秀2歳牡馬シチズンブルと、前哨戦のG2ウッドメモリアルSを3馬身半差で逃げ切ったロドリゲスの2頭だ。「ダービー・ボブ」の異名を取るバファート師が、調教師単独最多勝となる7度目の優勝を果たせるかどうか?注目の一戦である。 (競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム