英女性騎手ターナー 思い出の地で引退決意

2025年4月10日 05:30

 英国における女性騎手の第一人者ヘイリー・ターナー(42)が、現役引退と自らの妊娠を発表した。

 17歳だった00年にデビューし、08年に女性騎手として史上初めてとなる年間100勝を達成したターナー。11年7月にドリームアヘッドに騎乗してジュライCを制し、女性騎手初のG1制覇を達成。同年8月にはマーゴットディド(ジャスティンミラノの母)に騎乗し、G1ナンソープS制覇を果たしている。さらに12年8月にはアイムアドリーマーでアーリントンパークのビヴァリーDSを制し、米国G1制覇も果たした。ターナーは15年に一度引退し、解説者となったが、17年にフランスで騎乗を再開。18年から英国での騎乗を再開し、23年11月にデビュー以来の通算勝利が1000勝に到達していた。

 当人によれば、ここ2年ほど妊活に励んでいたようで、初めての子供を10月に出産予定とのこと。4月2日にスピリットオヴジュラに騎乗し、サウスウェル競馬場の条件戦に勝利。今年の10勝目を挙げたが、00年3月27日に初騎乗を果たしたのがサウスウェルで、その思い出の競馬場で勝利を挙げたことで、そこをラスト騎乗とする決断を下した。(競馬評論家)

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