香港ダービーで未勝利馬V キャップフェラの次走注目

2025年3月27日 05:30

 23日にシャティンで行われた香港ダービーで、未勝利馬が優勝するという番狂わせが起きた。波乱の主役となったのは、3季連続で香港年度代表馬に選ばれた名馬ゴールデンシックスティを管理したことで知られるF・ルイ師が手がけるキャップフェラ(セン4)だ。

 G1シュウェップスオークス3着馬セボウラヴィーの3番子で、近親にメルボルンC3連覇を達成したマカイビーディーヴァがいる血統。オーストラリア・イースター1歳市場にて140万豪ドル(当時のレートで約1億3215万円)という高値で購買され、現地でデビューした。ところが、G1スプリングチャンピオンS2着、ローズヒルギニーズ3着などの実績を残しながら、13戦未勝利のまま今季から香港に在籍。香港でもここまで3戦未勝利で、前々走の香港クラシックマイル12着、前走香港クラシックC9着。大敗が続いたためダービーは14頭立ての12番人気という低評価だった。ゴールデンシックスティに次ぐ2度目のダービー制覇を果たしたルイ師は、同馬の次走について明言していないが、2000メートルを得意とするだけに、4月27日のG1クイーンエリザベス2世C参戦の可能性もありそうだ。(競馬評論家)

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