【浜田の公式“券”解】8日東京11R 3歳エルトンバローズの成長力を買う

2023年10月8日 08:00

 毎日王冠。1着馬に天皇賞・秋の優先出走権が付与される一戦。かつては本番への重要ステップだったが、現在は直行や札幌記念からの臨戦が主流。ローテーションの変化により、当レースも近年は純然たる中距離馬よりマイル寄りのスピードを持つ馬が活躍する傾向にある。

 まずは人気2頭だが、ソングラインはこの後に秋の大目標である米BCへの遠征が控える。牝馬の57キロは楽ではないし、武器は鋭い末脚。東京G13勝は断然の実績も、前が有利な開幕週の芝で“差して届かず”の懸念がある。シュネルマイスターは4歳以降、休み明けの成績がひと息。実力馬2頭にも付け入る隙はある。

 ◎は3歳エルトンバローズ。未勝利脱出に5戦を要したが、そこから3連勝でG3ラジオNIKKEI賞を制覇。春から夏にかけ、めざましい成長を見せた。2戦目(2着)で接戦だったサトノグランツは、その後に重賞2勝を挙げ菊花賞の有力候補。戦ってきた相手も強い。

 夏からのさらなる成長を感じさせたのが調教の動き。先月27日の1週前追いは栗東CWコースで6F80秒4~1F11秒3。この日、同コースで6F81秒を切った馬は18頭いたが、その中でラスト1F最速。しかもラスト2Fで11秒4→11秒3と加速ラップを刻んだのも同馬だけだ。4日の坂路での最終追いはラスト1F11秒7。これも同日の最速タイのラップだった。

 気配抜群。しかも3勝のうち2勝マイルとスピードも兼備する。何頭かいる逃げ候補を見ながら運べる脚質も魅力。古馬より軽い重量と開幕馬場を味方に、直線で抜け出す。(6)から。

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