【浜田】2択仕留めて春盾仕留めた!
2024年5月2日 10:00 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は東京本社・浜田公人が登場。天皇賞・春の3連単2万3960円を◎△△でズバリ仕留めた。勝ち馬テーオーロイヤルの成長度を見抜いた上で、的中の決め手となったのは3着ディープボンドへの△。過去の失敗から得た教訓を生かした。
幼い頃から2択に弱い。コイントスなら表と言えば裏、裏と言えば表…。だが、今回ばかりは苦手の2択を間違えなかったのが最大の勝因だ。
まずは本命馬。テーオーロイヤルとドゥレッツァの2択だった。格上が菊花賞馬の後者なのは明白。その菊の勝ちっぷりも強かった。ただ、相手関係や展開に恵まれたのも事実。ルメールの神騎乗もあった。今年の始動戦だった金鯱賞が2着とはいえ5馬身差の完敗。成長力に疑問を抱いた。対するテーオーロイヤルは骨折休養を経て上昇一途。58・5キロを背負って力でねじ伏せたダイヤモンドSも強かったが、5馬身ちぎった阪神大賞典は覚醒を感じさせた。3000メートル以上で【3・1・1・0】。数少なくなった生粋のステイヤー。G1を勝つならここしかないと◎を打った。
そして迷った“最後の△”。こちらもタスティエーラとディープボンドの2択だった。いつ復活しても不思議はないダービー馬。鞍上はモレイラ。無難に前者に△を打ちかけて、ふと昨年の悪夢がよみがえった。◎ジャスティンパレスが快勝しながら、2着ディープボンドが抜けた。不振の6歳馬。もう終わったと安易な判断で的中を逃した。今年は7歳。3戦続けて勝ち馬から1秒以上離される大敗続き。でも春の天皇賞だけは走る。マジックマンに後ろ髪を引かれながら△を回した。昨年の苦い経験があったからこそ。長く競馬をやっている醍醐味(だいごみ)でもある。
当日は紙面で予想した12レース中9レースが的中。京都10R3連単10万3770円など万馬券5発。自分で言うのも何だが“神懸かっていた”。実はこの日、お世話になった先輩のお葬式に参列した。怖い先輩だったが、記者の予想をいつも気にかけてくれていた。メインレースを当てた翌週は必ず「おめでとう。よかったな」と喜んでくれた。決して信心深い方ではない。でもこの日ばかりは、天国に向かう途中で後押ししてくれたのかも…。そう思わざるを得ない、不思議な週末だった。 (浜田 公人)
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