【後藤】取材から逆襲V察知し3連単万馬券
2025年3月20日 10:00
木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中へのプロセスを振り返る。今週は東京本社の後藤光志記者が登場。皐月賞トライアルのスプリングSで本命ピコチャンブラックが勝ち、3連単2万1400円を◎△○で仕留めた。的中のヒントは取材での手応えにあった。
やっぱりピコチャンブラックは強かった。雨でぬかるむ重馬場も関係ない。序盤は好位の外で折り合いに専念。向正面で先頭に並ぶと最後までしぶとく脚を伸ばした。ラスト3Fが12秒7→12秒3→13秒1と消耗戦になる中、首差で押し切り。着差以上に強い内容だった。
デビュー前から調教の動きは抜群。前進気勢にあふれ、力強いフットワークも古馬顔負けの印象を受けた。そんな中で迎えた新馬戦を期待通りに7馬身差で逃げ切り。5F目から加速ラップを刻み続け、ラスト1Fは11秒3。ただ者ではないと確信し、続くアイビーS、ホープフルSは迷わず◎を打ってきた。
しかし、今回はホープフルS13着からの臨戦。ためらいなく◎を打てたわけではない。前走の敗因となったメンタル面の状態はどうなのか?レース前に上原佑師に話を聞いた。「フィジカルは出来上がっている。レースをいかに平常心で臨めるか」。その言葉通り、中間は単走中心で馬の精神状態を意識したメニューを消化。最終追いは美浦Wコースで馬なりのままラスト1F11秒4。伸びやかなフットワークを披露した。
今年初戦は皐月賞トライアルを目標に調整してきた。同じ中山でも「集中力が続かないので」と1週前の弥生賞ディープ記念ではなく、200メートル短いスプリングSをステップに選択した。目標の舞台へ、心身がかみ合ってきた素質馬。結果を追い求める陣営の努力を肌で感じ、復活Vがあると信じた。
2着フクノブルーレイクもデビューからコンビを組む松岡の期待が大きい一頭。7番人気だったが、しっかりと買い目に入れた。3着キングスコールは昨夏、札幌の新馬戦を取材。パドックで放馬しながら、2歳コースレコードで勝利する“規格外”の強さを目の当たりにした。今回は長期休養明けだったが、底力を信頼して○を打った。
まだデビューして1年もたっていない3歳馬たち。大きな可能性を秘め、敗戦を糧に成長するのも若駒の魅力だと思う。春のクラシックへ向け激しい戦いが続くトライアルレース。また“逆襲V”が見られるかもしれない。 (後藤 光志)
特集
この記者のコラム
他の記者のコラム
-
-
-
-
-
-
-
-
-
マカオ大願成就だ!! 有料限定
-