【NHKマイルC】ゴンバデカーブース 出走馬唯一の母父ディープインパクト
2024年5月1日 05:30 桜花賞はディープインパクト半妹の孫にあたるステレンボッシュが制し、皐月賞ではディープインパクト最良の後継種牡馬キズナが初の牡馬G1ウイナー、ジャスティンミラノを送り出した。牡牝の第1冠では3歳戦から退いたモンスターサイヤーの“ロス”がそれぞれの形で埋められてきたわけで今週の3歳マイル王決定戦もこの流れは続くことになると見ている。
アーリントンC2着で優先出走権を得たアレンジャーはリアルスティール産駒で、同3着チャンネルトンネルはグレーターロンドン産駒。どちらも「父の父ディープインパクト」という“関連銘柄”なのだが、それ以上に注目しておきたいのがサウジアラビアロイヤルC以来の実戦となるゴンバデカーブース=写真。今回の出走馬中唯一、母の父としてディープインパクトの血を引く馬である。
出走馬中唯一、と書いたが、実は「母の父ディープインパクト」は桜花賞にも皐月賞にもエントリーすらなかった。正確に言えば今年の3歳G1をディープインパクト牝馬の産駒が走るのは、ゴンバデカーブースが初めてということになる。
父のブリックスアンドモルタルはストームキャット系の米年度代表馬&芝牡馬チャンピオン。ゴンバデカーブースの配合は、G1馬製造ニックスとされた「ディープインパクト×ストームキャット」の逆パターンとなる。意外にも今年の3歳戦で影の薄い「BMSディープインパクト」復権の切り札だろう。 (サラブレッド血統センター)