SS“先祖返り”キズナ産駒勝機あり

2026年2月18日 05:30

 米競馬専門誌「ブラッドホース」のウェブサイトで抽出できる25年北半球ダートリーディング首位、実質的な世界のダートチャンピオンサイヤーは、7年連続で北米チャンピオンサイヤーに君臨するイントゥミスチーフ。米年度代表馬ソヴリンティを筆頭に産駒はG1・5勝を含むグレード14勝を挙げ、総獲得賞金は2625万7329ドル(約40・1億円)となる。2位がドル換算で2103万3453ドル(約32・2億円)のリアルスティールで、その約7割を稼ぎだしたのが先週末のサウジCで王者の貫禄を示したフォーエバーヤングである。3位はフォーエバーヤングの宿敵シエラレオーネの父ガンランナー。以下、トップ10には4位ドレフォン、8位キズナ、9位ホッコータルマエと、計4頭の日本けい養種牡馬がランクインしている。

 ちなみにイントゥミスチーフは後継のプラクティカルジョークが6位、ガンランナーは、その父キャンディライドが7位だが、「父の父」としてトップ10に複数の種牡馬を送り込んだのは、リアルスティールとキズナの父ディープインパクトのみ。統計データの視野を世界規模に拡大すれば現在、最先端のダート父系はディープインパクト系という見方もできるわけだ。

 父としては最後まで明確な芝偏重型属性を示している種牡馬ディープインパクトだが、そのルーツはダートの本場アメリカのチャンピオンホースであるサンデーサイレンス。後継種牡馬の“先祖返り”の触媒を血統面から推察すれば、リアルスティールとキズナ共通の母の父ストームキャットということになる。前出イントゥミスチーフの3代父でもあるストームキャットは、昨年のフェブラリーS優勝馬コスタノヴァの父ロードカナロアのBMS(母の父)。今年は“猫の日”当日に行われるフェブラリーSの縁起物的血脈である。

 キズナ産駒ナチュラルライズはストームキャット3×4のインブリード馬で、シックスペンスは母の父が前出の北米主流血統の一翼を担うキャンディライド系。実績最上位の牝馬ダブルハートボンドだけでなく、牡馬2頭にも勝機はある。(サラブレッド血統センター)

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