米国3歳牡馬3冠の第2戦・G1プリークネスSが、今週土曜（18日）にメリーランド州のピムリコ競馬場で行われる。9頭立てとなった中、4日にチャーチルダウンズで行われたG1ケンタッキーダービーを制し、ここは2冠を狙っての参戦となるミスティックダン（牡＝マクピーク、父ゴールデンセンツ）は、5番枠からスタートすることになった。モーニングライン（主催者発表の前売りオッズ）によると、同馬は3・5倍の2番人気。2・6倍の1番人気に推されているのは、4番枠に入ったムース（牡、父グッドマジック）である。昨年11月、米国における2歳牡馬王者決定戦であるG1・BCジュベナイルで2着となった同馬。3歳となった今季はここまで、G2サンヴィセンテS、G1アーカンソーダービーを連勝中だ。

　普通ならケンタッキーダービーが視野に入るところだが、21年のケンタッキーダービーで1位入線のメディーナスピリットから禁止薬物が見つかり失格処分になって以降、チャーチルダウンズが管理馬の出走を認めていないボブ・バファート厩舎の所属馬。ケンタッキーダービーには出走できず、2冠目のプリークネスSに照準を合わせてきたものだ。2冠目の行方に注目したい。　（競馬評論家）