凱旋門賞の前哨戦「アークトライアルデー」に注目
2024年9月12日 05:30 今週日曜にパリロンシャンで行われるのが「アークトライアルデー」だ。3週間後に迫ったG1凱旋門賞(芝2400メートル)と同コース・同距離の前哨戦が3つ行われる中、最も大きな注目を集めているのが3歳限定のG2ニエル賞である。ここに、凱旋門賞へ向けた前売りで目下1番人気に推されているルックドヴェガ(牡3)が登場予定なのだ。
2馬身差で快勝したG1仏ダービー(芝2100メートル)を含めて、ここまで3戦無敗の成績で来ている同馬。仏ダービー3着馬ソジー(牡3)がその後、G1パリ大賞(芝2400メートル)を快勝。今季の仏国3歳世代では最強と、誰もが認める存在となっている。ただし2400メートルを走るのは今回が初めて。父ロペデヴェガは10年の仏ダービー勝ち馬だが、同年の凱旋門賞では11着に敗退。その産駒も、活躍の舞台はおおむね2000メートル以下で、ルックドヴェガにも距離延長への懸念がないわけではない。
同馬が2400メートルを克服してこのまま本命として本番に向かうか、あるいは、新たな勢力の台頭があるのか。「アークトライアルデー」の模様はグリーンチャンネルで生中継されるので、ぜひライブでお楽しみいただきたい。 (競馬評論家)