G2「第29回東京スポーツ杯2歳S」が16日、東京競馬場芝1800メートルで行われる。歴代優勝馬にはディープブリランテ、ワグネリアン、コントレイル、イクイノックスなど、後のG1馬がずらりと名を連ねる出世重賞を制すのはどの若駒か

　木村厩舎が送り込むレッドキングリーは7枠7番からのスタート。東京の新馬戦を4馬身差でちぎった快勝劇に、「大物」との評判が早くも飛び交った。今週の追い切りはWコースでアトリウムチャペル（3歳1勝クラス）と併せ馬を行い、素軽い走りを披露。ここも勝って、同じ木村厩舎の先輩馬イクイノックスの道を歩むか。

　札幌2歳S3着のファイアンクランツは3枠3番から。前走は1番人気に応えられなかったが、強敵とぶつかった経験が、ここで生きそうだ。

　8月新潟芝1800メートルで初陣Vを飾ったジーティーマンは2枠2番。放牧を挟み、馬体重は約20キロほど増えており、成長を感じさせる。「センスがいい」（小栗師）と能力は疑いようがなく、新馬戦と同じ左回りの東京も歓迎だ。

　中の人注目デルアヴァーは5枠5番からの挑戦。調教では地味だが、6月福島の新馬戦は衝撃が走るほどの勝ちっぷりだった。しっかり乗り込んで馬体は大きくなっており、陣営は重賞獲りを意識している。