米国から参戦メイデイレディは8枠17番に入った。4戦3勝、前走のBCジュベナイルフィリーズターフが小差の2着、管理するリー師が「今まで管理した中でも特別な馬」と素質にほれ込む逸材だ。コンビを組む名手デットーリも来日。大物感漂う米国馬が日本で初のGⅠ制覇を狙う。

　迎え撃つ日本馬代表は5枠10番ブラウンラチェット、無傷の2連勝でアルテミスSを制した注目馬だ。半兄は傑物フォーエバーヤングで、妹もスケールの大きさを感じさせる。陣営は「初の関西遠征がポイント」とするも、「2歳馬と思えない体幹」と完成度は高い。

　重賞馬2頭にも注目。7枠14番に入ったランフォーヴァウは牡馬相手のデイリー杯2歳Sを制した。福永師も驚く素質馬で「余裕のある中で、この時計が出た」と中間の充実ぶりに驚きを隠さない。前走ファンタジーSを制したダンツエランは2枠3番から。控える競馬から懸命に脚を伸ばしハナ差先着した。今秋マイルCSを制した団野が再び京都のマイルＧⅠ制覇に導くか。

　中の人注目は7枠15番に入ったリリーフィールド。前走のもみじSは先行からきっちり抜け出し、後続に3馬身半差をつける完勝を収めた。京都開催は追い風。名手武豊のエスコートも楽しみだ。