覚醒を迎えた種牡馬ロードカナロアの潜在能力
2025年2月5日 05:30![](/images/column/43.png)
2日の根岸Sはコスタノヴァ→ロードフォンスのロードカナロア産駒によるワンツーフィニッシュ。同じ種牡馬の産駒が1、2着を占めたのは、現存するJRAダート重賞15競走のうち3番目に長い39回の歴史でも初めて。21年レッドルゼル、24年エンペラーワケアと、過去2頭の優勝馬を出していた種牡馬ロードカナロアの異能が改めてフォーカスされる結果となった。
JRAダート重賞における種牡馬単位のワンツーは意外と少ない。03年シリウスSのフォーティナイナー産駒(1着マイネルセレクト、2着ツルマルファイター)を皮切りに根岸Sで10回目。ちなみに今世紀の2大ダートチャンピオンサイヤーであるゴールドアリュールとキングカメハメハ。前者は19年チャンピオンズC(1着クリソベリル、2着ゴールドドリーム)、後者は13年武蔵野S(1着ベルシャザール、2着アドマイヤロイヤル)が最初で最後となっている。ロードカナロア産駒は23年カペラSでもテイエムトッキュウが優勝、チェイスザドリームが2着に入線しており、史上初の“2度目ワンツー”を達成。23年サウジCのパンサラッサで垣間見えたダートサイヤーとしての潜在能力が、ついに覚醒の時を迎えたようだ。
ロードカナロアは本業というべき芝でも日経新春杯ロードデルレイ、小倉牝馬Sシンティレーションと重賞勝ち馬を連発している。東京新聞杯にもブレイディヴェーグが主役級として出走予定。“4週連続”重賞制覇の目は十分にある。 (サラブレッド血統センター)