コントレイル 産駒デビュー7頭中6頭が掲示板確保

2025年6月25日 05:30

 【2歳新種牡馬紹介(2)】
 コントレイル 2017年生まれ 青鹿毛 新冠産 父ディープインパクト、母ロードクロサイト(母の父アンブライドルズソング)中央で11戦8勝 主な勝ち鞍は日本ダービー、皐月賞、菊花賞、ジャパンC、ホープフルS、神戸新聞杯、東京スポーツ杯2歳S 2歳産駒130頭。

 日本競馬史上8頭目の3冠馬。東京芝1800メートル1分44秒5のJRA2歳レコードを樹立した東京スポーツ杯2歳Sを起点に、菊花賞までグレード6連勝。続くジャパンCは2年前の優勝馬でもある3冠牝馬アーモンドアイの後塵を拝した。年明け4歳初戦の大阪杯3着、秋の天皇賞2着と勝ち切れないレースが続いたが、新旧4頭の日本ダービー馬が一堂に会した2度目のジャパンCを盤石の強さで制し、有終の美を飾った。

 父子2代、無敗での3冠制覇は日本のみならず世界でも他に例のない歴史的快挙。2歳時から3年連続のJRA賞(前身の優駿賞を含む)最優秀牡馬受賞も1984年のグレード制導入以降、最初で最後となっている。異世代との対戦で多少株を下げたとはいえ、モンスターサイヤー、ディープインパクトの最高傑作にして父系発展の最終兵器であることに変わりはないだろう。

 先週末時点で産駒は7頭がデビュー。まだ新馬勝ち馬は出ていないが、6頭が掲示板を確保しており、初動は可もなく不可もなし。秋競馬で大攻勢に出る父ディープインパクトのスタイルを継承していると解釈したい。種牡馬としてのテーマも当然ながら“3冠馬は3冠馬から”の再現。父系3代のチャンピオンサイヤー、キズナとは相互補完となる一点豪華主義を打ち出す可能性もある。 (サラブレッド血統センター)

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