“一点豪華主義”グリーンエナジーが父の雪辱へ

2026年4月15日 05:30

 昨年は3番人気のリオンディーズ産駒ミュージアムマイルが大本命のキタサンブラック産駒クロワデュノールを差し切り、3着にドゥラメンテ最終世代のマスカレードボールが追い込んだ。優勝馬の父は16年の5着(4位入線後降着)馬で、2着馬の父は15年の3着馬。そして3着馬の父は15年の優勝馬だった。さらに4着に押し上げたジョバンニの父エピファネイアは13年の2着馬。上位4頭がそろって皐月賞出走歴のある種牡馬の産駒だった。

 ちなみに前記16年は1着ディーマジェスティ、2着マカヒキ、3着サトノダイヤモンドが05年の優勝馬ディープインパクト産駒。時代をさかのぼると91年にも1着トウカイテイオー(父シンボリルドルフ=84年1着)、2着シャコーグレイド(父ミスターシービー=83年1着)、3着イイデセゾン(父タケシバオー=68年2着)と皐月賞出走馬の産駒による1~3着独占が記録されているのだが、「上位4頭」は先例がない。皐月賞史に残る画期的な決着だったともいえるだろう。

 現時点で出走ラインをクリアしている馬の父で皐月賞出走歴があるのは前出エピファネイア、リオンディーズ、キタサンブラックの他に14年の優勝馬イスラボニータ、15年の2着馬リアルスティール、17年の6着馬スワーヴリチャード、19年の優勝馬サートゥルナーリア。既に皐月賞サイヤーとなったエピファネイア、キタサンブラック、リオンディーズは、いずれも敗者として経験値を積んでいた馬である。

 皐月賞と同じコースの京成杯を快勝したグリーンエナジーはスワーヴリチャードの第3世代。12日現在、23年産世代リーディング41位に低迷している種牡馬スワーヴリチャードだが、現3歳が種付けされたのはレガレイラ、アーバンシックを筆頭とする初年度産駒の大ブレーク前夜で、血統登録産駒は自己最少の55頭だった。いわば不遇の世代からも一点豪華主義的なクラシック候補を送り出した決定力は評価に値する。昨年のリオンディーズの上を行く種牡馬としてのリベンジがあるかもしれない。 (サラブレッド血統センター)

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