【天皇賞・春】アドマイヤテラ超高速バトルでもクロワデュノールと互角

2026年4月29日 05:30

 阪神開催だった80年春の天皇賞でニチドウタローが樹立した3分18秒7のレースレコードは84年のグレード制導入以降、計4回更新されている。93年ライスシャワーの3分17秒1、97年マヤノトップガンの3分14秒4、06年ディープインパクトの3分13秒4、そして17年キタサンブラックの3分12秒5が現在のレースレコード=芝3200メートルのナショナルレコードである。

 ライスシャワーの父リアルシャダイ、マヤノトップガンの父ブライアンズタイムはどちらもロベルト後継で、ディープインパクトの父サンデーサイレンスはヘイローを経由してロベルトの父であるヘイルトゥリーズンにさかのぼる。キタサンブラックの父はディープインパクトの全兄ブラックタイド。国内最長距離G1のレコードタイムは、ヘイルトゥリーズン父系の代替わりによっておおむね10年周期で塗り替えられてきたわけだ。

 前哨戦の阪神大賞典をレコード勝ちしたアドマイヤテラは、キングカメハメハ後継のレイデオロ産駒。他にも昨年の阪神大賞典勝ち馬サンライズアース、菊花賞3着のエキサイトバイオを送り出している種牡馬レイデオロの長距離適性のルーツは、ディープインパクトの母でもある3代母ウインドインハーヘア、さらに母の父シンボリクリスエスを経由して注入されたロベルトと推察される。22年の覇者タイトルホルダーの父ドゥラメンテ、連覇に挑むヘデントールの父ルーラーシップと、春の天皇賞で実績を積み重ねてきたキングカメハメハ後継の最終兵器は、歴代のレコードブレーカーゆかりの血脈によってアップデートされた新時代の高速ステイヤー製造サイヤーともいえるだろう。

 ウインドインハーヘアの直系子孫(玄孫)でもあるアドマイヤテラは、35歳となった今も健在というバイタリティーの塊のような名牝の血脈を4×4でインブリードされている。今回の天皇賞はそろそろレコードが跳ねる頃合いだが、現レコードホルダー、キタサンブラック産駒のクロワデュノールとの超高速バトルでも互角に渡り合えるはずだ。(サラブレッド血統センター)

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