登録数最多はコントレイルの130頭だが…

2025年6月18日 05:30

 【2歳新種牡馬紹介(1)】
 上半期のG1シリーズが終了し、今週から恒例の夏季集中連載「2歳新種牡馬紹介」がスタート。第1回は本年度のルーキーサイヤーを統計面から検証する。

 25年度の2歳新種牡馬は前年比2頭減の35頭。産駒の総計は同じく181頭減の1186頭となった。18日の関東オークスでグレード初制覇に挑むメモリアカフェの父ナダルを筆頭に、昨年は2歳リーディングのトップ10の半分を新種牡馬が占めるという“当たり年”だったが、その反動というべきか、加速度的な血統更新にブレーキがかかった形だ。

 父系別種牡馬数はロイヤルチャージャー~ヘイルトゥリーズン系15頭、ミスタープロスペクター系14頭、ノーザンダンサー系5頭、ナスルーラ系1頭。「種牡馬の父」別ではディープインパクト後継が最多の6頭で、3冠馬コントレイル、2歳王者ダノンプレミアムなど4頭のG1ウイナーがそろった総力戦の様相を呈している。

 血統登録産駒数最多はコントレイルの130頭。次いでクリソベリル112頭、ダノンスマッシュ106頭と、大台到達は3頭にとどまった。以下、ダノンプレミアム94頭、ミスチヴィアスアレックス89頭、マテラスカイ84頭、ベンバトル74頭と続く。ちなみに産駒数の最も多い種牡馬が新種牡馬リーディングを奪取したのは20年のドゥラメンテが最後。昨年はアドマイヤマーズが62頭の産駒から桜花賞馬エンブロイダリーを出した。量的なアドバンテージが絶対ではないというのも近年の傾向だ。 (サラブレッド血統センター)

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