【フェブラリーS】父のスプリント属性出てきたデルマソトガケ
2025年2月19日 05:30
今年のフェブラリーSはプレレーティング117ポンドのガイアフォースを筆頭に、116ポンドのペプチドナイル、115ポンドのウィリアムバローズ、デルマソトガケ、ドゥラエレーデ、ミッキーファイトと、24年ロンジン・ワールドベストレースホースランキングに名を連ねた世界ランカー6頭がエントリーしている。同じダート距離区分Mの世界最高賞金競走、サウジCの裏番組でありながらG1単独興行が可能なほど、現在の日本調教ダート馬の層は分厚いということだ。
デルマソトガケのレーティング115ポンドは昨年のサウジC5着が評価対象のパフォーマンス。3歳時のUAEダービーを最後に2年近く勝利から遠ざかっており、直近2戦は国内のダートグレード競走でも精彩を欠いているが、久しぶりのJRA開催で初の東京参戦は血統的にも大いに食指が動く。
父のマインドユアビスケッツは強烈な追い込みを武器にG1ドバイゴールデンシャヒーン連覇を果たした。デルマソトガケは前半4F45秒を切る猛ラップを刻んだ昨年のBCクラシックなど、加齢とともに父のスプリント属性が前面に出てきた印象がある。距離短縮は歓迎だろう。父がドバイゴールデンシャヒーンを連覇したのは4歳と5歳。長命の大種牡馬デピュティミニスター3×4に担保されたキープ力は、この馬にも伝わっているはず。キャリアハイのレーティング120ポンドを獲得した3歳時のBCクラシック2着で燃え尽きたとは考えにくい。
デルマソトガケは祖母の父に東京のG1で不変の存在感を放つトニービンを持つ。ちなみに14、15年に当時のレース史上初の連覇を達成したコパノリッキーも祖母の父トニービンだった。全日本2歳優駿を制し、サウジダービー3着と崩れを知らない1600メートルで復活の可能性は十分にある。 (サラブレッド血統センター)