第68回スワンS（G2、芝1400メートル）の枠順が11日、確定した。

　3日間開催の最終日となる13日の京都メインで、昨年の朝日杯FSを制したアドマイヤズームが7枠14番から秋の始動戦に臨む。前走NHKマイルCはスタート直後の落鉄が響いた1番人気14着で、敗因は明白。ひと夏を越えて馬体も成長した。坂路で入念に乗り込み、1400メートル仕様の仕上げは万全。王者が再び頂点へと駆け上がるイメージは出来上がっている。

　ライバル陣も充実。昨年2着のオフトレイルは4枠7番。「微調整して、ちょうどいい感じ。仕上がりは問題ない」と吉村師。前走の関屋記念でも鋭く伸びて2着。今年は勢いそのままに、リベンジVを狙う。

　芝1400メートルで3勝を挙げているワイドラトゥールは2枠4番。田代助手は「千四は一番、結果が出ているし走りやすい」と手応えを語る。春の愛知杯に続く重賞2勝目を視界に捉えた。

　フィリーズレビュー覇者ショウナンザナドゥは7枠15番。前走セントウルSでは初の1200メートル挑戦で0秒4差の5着と健闘。得意距離に戻る今回は好勝負必至だ。松下師は「テンションが上がらずに競馬ができれば」と巻き返しに意欲を見せている。