イッテラッシャイ 変異種的な大物の可能性大
2026年10月7日 05:30
今年のダート3冠最終戦、第28回ジャパンダートクラシックがきょう7日、大井競馬場2000メートルで行われる。3冠コンテンダーとなったフィンガーを筆頭に国内外のダート重賞勝ち馬が一堂に会した豪華メンバー。中でも血統面からフィーチャーしたいのは3連勝中のイッテラッシャイ。ダートグレード初挑戦だった前走の不来方賞を大楽勝した夏の上がり馬である。
イッテラッシャイは米国産種牡馬ミスチヴィアスアレックスの初年度産駒。この父は5馬身半差で圧勝したダート7FのG1カーターHなど北米15戦7勝の快速馬で、昨年まで7年連続で北米チャンピオンサイアーの座に君臨するイントゥミスチーフ初の後継輸入種牡馬となる。供用する日本軽種馬協会は、導入後の5年で加速度的に市場価値が上昇したプレミアム血統の青田買いに成功した形だ。
現3歳のミスチヴィアスアレックス第1世代は先週末現在、JRAで芝1勝、ダート24勝のダート偏重型で、ダート24勝中19勝までが1400メートル以下の短距離。これはBCスプリントを制した母の父スパイツタウン由来の属性でもあるのだろう。いずれにせよ、2000メートルの不来方賞でレコードに0秒1差まで迫る2分0秒9の猛時計を叩き出したイッテラッシャイの距離適性は、父の産駒としては明らかに異端に属する。ダート部門にしばしば現れる変異種的な大物である可能性が大きい。
イッテラッシャイはマイルチャンピオンシップ勝ちの名牝シンコウラブリイの曽孫。高速馬場への耐性の源泉は母系に潜む芝血統と推察される。初体験の大井コース攻略の鍵を握るのは、父として前身のジャパンダートダービー馬キョウエイギアを出した実績がある母の父ディープスカイ。能力全開なら2冠馬フィンガーとも互角に渡り合える。 (サラブレッド血統センター)