【北九州記念】アレスバローズ、イン強襲でV 菱田「あの失敗があったのに…感謝」
2018年8月19日 17:18 イン強襲でキレイに突き抜けた。3枠(5)番から五分のタイミングでゲートを出たアレスバローズ(牡6=角田、父ディープインパクト)は道中、内ラチ沿いで距離ロスのないコース取り。前半3F32秒4の激流で先行集団を視界に入れながら、じっとチャンスをうかがった。直線に向くと前のゴールドクイーンとナインテイルズの間に、ちょうど1頭分のスペースが生じる。そこに飛び込み、グイッと加速。先に抜け出したラブカンプーを力強くとらえ、激戦ムードのハンデ戦にケリをつけた。勝ち時計1分6秒6はアグネスワールドがマークした日本レコード(99年北九州短距離S)にコンマ1秒差まで迫る超高速決着。菱田が笑顔で振り返る。
「前が速くなりそうだったので取れた位置で、じっとしておこうと思っていました。手応えは抜群。いい脚を使ってくれました」
自身が騎乗して直線、内で行き場を失って1番人気10着に敗れた昨秋のみちのくS以来のコンビ結成。「あの失敗があったのに、また乗せていただいて感謝の気持ちしかありません」と頭を下げる。デビュー7年目の菱田はJRA重賞93回目の騎乗で初勝利。「私情は持ち込まないけど結果的にそうなって良かったです」と喜びを口にした。
これで前走・CBC賞に続いてサマースプリントシリーズ2連勝。6歳夏を迎え、完全に軌道に乗った。今後は放牧を挟んでスプリンターズS(9月30日、中山芝1200メートル)へ。夏の勢いで一気に頂点を狙っていく。