【神戸新聞杯】エポカ 秋の主役譲らん!ワグネリアンに雪辱だ
2018年9月19日 05:30 久々のコンタクトに、鞍上は確かな成長を感じ取った。皐月賞馬エポカドーロの1週前追いには美浦から戸崎が駆け付け気合を注入。CWコースで僚馬のステファノス(7歳オープン)と併せ6F82秒1。直線でハミを掛け直すと体を沈ませギアチェンジ。完歩の大きいストライドで加速してラスト1F11秒9。2馬身追走から軽々と1馬身先着した。ひと夏を越して一段とたくましくなった走りに戸崎は手応えをにじませる。
「春は体の緩さが残っていたが、力強い走りでパワーアップしてますね。いつも競馬にいって良さが出るタイプ。距離は問題ないし、秋初戦でどんな競馬をしてくれるか楽しみです」
敗戦の中にも収穫はあった。2冠を目指した前走のダービーは2着。戸崎は序盤でペースを読み切ると積極的に手綱を促しハナを奪った。「作戦の一つとして考えていた。距離は長い感じはなかったし、リズム良く運べた」。マイペースに持ち込み直線も二枚腰。ワグネリアンに半馬身屈したものの、持ち味の操縦性と底力を示した。藤原英師は「3000メートルを走れる心臓を持っている。オルフェーヴルの子で、いつも予想以上の走りをしてくれるから」とラスト1冠へ期待する。
ダービー2着後は放牧でリフレッシュ。順調に夏を越した。荻野助手は「放牧から早めに帰厩して、じっくり調整。徐々に素軽さと伸びが出てきたし、ここ2週くらいで気合も乗って競馬に向かえる感じになってきた」と好感触。「これまでの競馬を見ているとスピードがあって、そのままゴールまで走っていける。恥ずかしい競馬はしないと思うよ」と力を込めた。
ダービーは皐月賞を制しながらも4番人気だったが、周囲の評価を覆して夢舞台で躍動した。秋は勝って菊花賞へ主役として堂々と挑む。ここで成長した姿をファンにアピールする。