【ローズS】ミルコ 亡き父を思い藤原英師とタッグ「見てくれているはず」

2020年9月11日 05:30

<ローズS>クラヴァシュドールの1週前追いに騎乗したM・デムーロ(撮影・平嶋 理子)

 【東西ドキュメント・栗東=10日】今年に入って美浦を拠点としているM・デムーロが久しぶりに栗東に現れた。来週のローズS・クラヴァシュドールの1週前追い切りに騎乗。CWコースでフローリン(5歳2勝クラス)と併せ、6F80秒5~1F12秒2で6馬身半先着。「いい動きだったよ」と笑みを浮かべた。

 いつもとは違う思いを胸に今週の競馬に臨む。父ジョバンニさんが6日、病気のためイタリアで68歳で亡くなった。自身はコロナ禍もあって帰国できず。「喉を悪くして…。最期に会えないのはつらい」。2年前に父を肺炎で亡くした柏原には悲しみが痛いほど伝わった。

 ミルコとのタッグで12年天皇賞・秋(エイシンフラッシュ)を制した藤原英師は喪章を着けて調教の指揮を執っている。「彼とはチームでやってきたからな」と思いやる。ミルコも「そういう気持ちがうれしい」と感謝した。「お父さんが見てくれているだろうし、仕事を頑張らないといけない」。そう言って自らを奮い立たせた。

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