【中京新馬戦】貴婦人“第2章”へ!ジェンティル娘ジェラルディーナ 陣営も太鼓判「かなり楽しみ」

2020年9月11日 05:30

カメラに興味を示す?ジェラルディーナ(撮影・平嶋 理子)

 2歳新馬戦もヒートアップ。土曜中京4R(芝1600メートル、牝馬)ではG1・7勝の名馬ジェンティルドンナ(牝11)の娘ジェラルディーナ(石坂正、父モーリス)がデビューする。イタリア語で「貴婦人」の由来を持つ偉大な母。その第2章が始まる。

 誰もが認めるクラシック候補だ。ジェラルディーナは母が12年牝馬3冠。14年G1ドバイシーマクラシック優勝など海外にもその名をとどろかせたG1・7勝の名牝ジェンティルドンナ。父も香港G1・3勝を含むG1・6勝のモーリス。土曜中京4Rの新馬戦が待ち遠しい。母の調教も担当した井上助手は「本当にいい馬。かなり楽しみ」と将来性に太鼓判を押した。「大跳びで長くいい脚を使うイメージ。距離は持つ。走る前に(テンションが)キーッとなるが走りだせば普通なのは母と同じ」

 母の3歳時の主戦だった岩田康を背に、1週前は坂路に登場。いっぱいに追われて4F53秒9~1F12秒5をマークした。時計以上に見た目に迫力があった。この点も母と同じだ。9日の最終追いは味付け程度の坂路4F53秒4~1F12秒8。同助手は「先週、岩田康騎手が凄く褒めてくれた」と笑みを浮かべた。

 ここまで洋芝や道悪、上がりがかかるレースでの好走が目立つモーリス産駒だが「決して重たくはない」と言い切る。瞬発力を問われても対応可能との見立て。馬体重は450キロ前後。牝馬にしてはたくましく、それでいて軽く動ける。

 石坂正師は来年2月で定年。G1を狙うとすれば阪神JF(12月13日、阪神)しかないが、新馬戦の勝ちっぷり次第では可能性が出てくるはずだ。史上32頭目の顕彰馬にも選ばれた母は、意外にも新馬戦は道悪に泣いて2着。娘はデビュー勝ちを果たし、まずは母の“一歩先”を歩みたい。

 ≪中京から名馬へ…トウカイテイオーの道≫今年は京都競馬場が改装工事に入る関係で西の秋競馬は中京でスタート。中京デビューから名馬へと上り詰めた代表格は何といってもトウカイテイオーだ。安田隆行(現調教師)を背に不良馬場の中、4馬身差快勝。無傷の6連勝でダービー馬に輝いた。近年でもハープスター、ワグネリアン、アドマイヤマーズがデビューしている。

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