【阪神JF】ウインアグライア、“薩摩仕込み”の猛調教 和田雄師「状態は上向き」

2020年12月9日 05:30

 九州産で注目されるのは馬だけではない。ウインアグライアを送り出す和田雄二師(51)は鹿児島県生まれ。同郷の師匠、吉永正人調教師(故人)から伝授された薩摩仕込みの猛調教で今春、管理馬2頭が単勝万馬券の大穴を開けている。

 「ウインアグライアも在厩調整で鍛えてきました。前走は休み明けで結果を出せなかったけど状態は上向き。真面目に走るようになったのが収穫です」

 和田雄師が言葉に力を込める。2走前のコスモス賞はフワフワと遊びながら直線、抜け出して快勝。前走アルテミスSは上位陣と切れ味の差が出て6着に敗れたが、あれは休み明けの分もあった。初の敗戦をバネに本番で巻き返しを図る。

 その厩舎服の背中には薩摩島津家の家紋、十字紋を思わせる「丸十字」のロゴマーク。“鹿児島産”調教師が郷土愛を背に挑む念願のG1タイトルだ。

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