【京都金杯】ラセット、鋭い伸び猛進!年男・加藤と人馬重賞初Vへ12秒2
2021年1月4日 05:30 「第59回スポニチ賞京都金杯」(中京)出走のラセット(牡6=庄野)が栗東の坂路でパワフルな動き。年男・加藤祥太(23)が人馬そろっての重賞初Vに燃えている。
元日(全休日)を挟む年末年始の調整は厩舎によってさまざまだが、近4年のスポニチ賞京都金杯勝ち馬(18年は6日開催)は全て、3日に時計を出していた。今年はラセットが“縁起のいい”3日に最終追いを消化。坂路でしまい重点ながら、内めをパワフルな脚さばきで駆け上がり、ラスト1Fは12秒2の好時計をマークした(全体4Fは55秒9)。見守った庄野師も満足げに感触を口にする。
「年末(30日、坂路4F54秒8)にしっかりやっているので、しまいの反応を確かめる程度。先週の時点でだいぶ良さそうと思っていたが、動きはいいね。いい状態をキープできている」
自慢の切れ味は間違いなく重賞級だ。昨夏の中京記念(阪神)は上がり3F最速の末脚で首差の2着まで追い込んだ。前走のリゲルS(8着)は前残りの展開に泣いたが、直線は内を突いて上がり3Fは最速(33秒1)。指揮官は「ひと脚しか使えないが、それでも最速で上がってくる。あの形で競馬させたことが今回につながると思う」と力を込める。
周りに馬がいなくなると集中力を欠く面があり、いかに気を抜かせず走らせるかがポイント。「抜け出すとフラフラするところがあるので気をつけたいね。脚の使いどころは難しいが、うまく馬混みで脚を使っていければ」と厩舎所属の愛弟子・加藤に託した。
デビュー7年目、23歳の鞍上は年男。「今年は重賞を勝ちたいです」と重賞初Vを目標に掲げる。パートナーとは5回目のコンビで「一瞬の脚が凄い馬。先生からチャンスを与えてもらっていますので、自厩舎の馬で結果を出したいですね」。人馬ともに飛躍の年にするべく、気合十分に尾張に乗り込む。