【凱旋門を狙う】えっ!クロノは8番人気!? ディープ産駒やG1・5勝馬など強敵ズラリなんです!
2021年6月27日 19:27 宝塚記念のクロノジェネシスの圧勝を見て、「凱旋門賞も勝てる!」と思っていませんか!?そんなアナタの気持ちはよく分かる。分かるけれども、ちょっと気が早い。英大手ブックメーカーの人気を見ると、クロノジェネシスは1、2、3……。実は8番人気タイの13倍という人気薄。意外に思われるかもしれないが、それだけライバルは粒ぞろいなのだ。
1番人気は2頭が並んでいる。1頭は英オークスを16馬身差で圧勝した日本産のディープインパクト産駒スノーフォール(牝3=A・オブライエン)。2歳時は目立った成績を残せなかったが、3歳を迎えて覚醒した。名手デットーリが「エネイブル級」と絶賛する逸材。まずは次走の愛オークス(7月17日)に注目したい。
もう1頭の1番人気はラブ(牝4=A・オブライエン、父ガリレオ)。こちらは昨年の英1000ギニーから英オークス、ヨークシャーオークス、そして今年初戦となったプリンスオブウェールズSとG1・4連勝中。昨年の凱旋門賞は悪化した馬場を理由に回避したが、今年は参戦となるか。スノーフォールと同厩舎だけに別路戦を歩むことも考えられるが、ファンとしては直接対決を見たいところだ。
3番人気のタルナワ(牝5=D・ウェルド、父シャマーダル)は昨年のBCターフの覇者。今年は未出走だが、8月の始動に向けて調整されている。4番人気は昨年の英チャンピオンズフィリーズ&メアズSを制したワンダフルトゥナイト(牝4=D・ムニュイジエ、父ルアーヴル)。こちらは今年初戦のハードウィックSの勝ちっぷりが良かったことで、評価が上がっている。
牡馬で最も人気を集めているのはミシュリフ(牡4=J&T・ゴスデン、父メイクビリーヴ)。ドバイシーマクラシックでクロノジェネシスの前に立ちはだかったシーンは記憶に新しい。パリ・ロンシャンでも手強いライバルとなるか。他にも英ダービーを制したアダイヤー(牡3=C・アップルビー、父フランケル)や仏ダービー馬のセントマークスバシリカ(牡3=A・オブライエン、父シユーニ)などタレントぞろい。もちろん、全馬が出走することは考えづらいが、クロノジェネシスにとって、かつてない強敵との戦いとなることは間違いない。