【アイビスSD】タマモメイトウ 末脚キレキレ坂路ラスト12秒3

2021年7月22日 05:30

坂路で追い切るタマモメイトウ(撮影・亀井 直樹)

 名刀の切れ味に磨きがかかっている。韋駄天Sを差し切ったタマモメイトウは坂路でラスト1F12秒3。しまい追われると、鋭く伸びてフィニッシュした。見届けた藤岡師も「前は1F12秒台が出ることはなかなかなかったが、ここ2週は12秒台で上がれているね」と充実ぶりに目を細める。

 稽古はそれほど目立つタイプではなく、近6走の最終追いはラスト1F13秒台を要していた。前走時も1F13秒1だったが、レースではメンバー最速(3F33秒4)の末脚を発揮。初めての直線競馬で確かな適性を示した。「これまでも選択肢にはあったけど、タイミングもあるから。もうちょっと早く使っていたら良かったな」と苦笑いで振り返った。

 圧倒的に外枠が有利な舞台で、前走は16頭立て6番枠から差し切りV。外ラチ沿いに導いた鞍上・津村の好騎乗が光った。指揮官は「前が詰まって脚がたまった。うまく外に行けたし展開がハマったのもあった」と回顧した。

 鞍上は過去10年の当舞台で現役最多の11勝をマークしている。前哨戦の韋駄天S勝ち馬は14年以降【3・2・1・1】と好相性。指揮官は「前走の上がりを使えるならチャンスはあるかな」と力を込めた。強力コンビで千直名人を襲名する

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