JRA初の双子騎手・柴田未崎 今月限りで引退「やりきった」 兄・大知に刺激受け14年には引退撤回も

2022年6月22日 22:00

柴田未崎騎手(撮影・亀井 直樹)

 JRA初の双子騎手としても知られる柴田未崎(45=栗東・飯田雄)が今月限りで騎手を引退することが22日、分かった。7月からは大橋厩舎の助手(調教騎乗がメインの“攻め専”)になる。柴田未は「ここ数年は騎乗機会が少なく、昨年の暮れから引退を考えるようになりました」と心境を語った。

 同期に福永祐一、和田竜二らがいる「花の12期生」として兄・大知とともに96年にデビュー。1年目から12勝、18勝、19勝と着実に勝ち星を積み重ねた。しかし、その後は成績が低迷。11年に騎手を引退し、斎藤誠厩舎の助手となった。

 表舞台を退いた後、兄・大知が11、12年中山GJ(マイネルネオス&マジェスティバイオ)、13年NHKマイルC(マイネルホウオウ)でG1制覇。その活躍に刺激を受け、2度目の騎手試験に合格して14年に騎手復帰。「11年に引退した時は不完全燃焼というか、流れでやめてしまった。奥さんが“まだ続けて”と背中を押してくれたことも大きかったです」と振り返る。

 ラストウイークは阪神日曜12R・リボン賞のハクサンライラックなどに騎乗する。「成績は伴わなかったけど、最高の時間を過ごせました。やりきったという感覚はあります」。ジョッキー生活はあと少し。これからは裏方として競馬を支える。

特集

2022年6月22日のニュース