ゴールドアクターは上級ステイヤー期待、ミッキーロケットは長めの距離向きそう

2022年8月17日 05:30

  【2歳新種牡馬紹介(8)】

 ゴールドアクター 2011年生まれ 青鹿毛 新冠産 父スクリーンヒーロー、母ヘイロンシン(母の父キョウワアリシバ)中央で24戦9勝 主な勝ち鞍は有馬記念、日経賞、オールカマー、アルゼンチン共和国杯 2歳産駒46頭。

 スクリーンヒーロー初年度産駒のグランプリホース。大レコード決着の菊花賞3着で能力の片りんを示し、条件級からリスタートした4歳時は連戦連勝。父子2代制覇のアルゼンチン共和国杯に続き、単勝8番人気と軽視された有馬記念も正攻法で勝ち切り、こちらは父系祖父グラスワンダーとの隔世2代制覇を果たした。ロベルト父系の神髄は、少数精鋭で血脈をつないできた遺伝面での決定力。父の産駒のツートップを形成した同期モーリスとはタイプが異なるが、自身のコピーのような上級ステイヤーを出す可能性はある。

 ミッキーロケット 2013年生まれ 鹿毛 安平産 父キングカメハメハ、母マネーキャントバイミーラヴ(母の父ピヴォタル)中央で24戦5勝 主な勝ち鞍は宝塚記念、日経新春杯 2歳産駒64頭。

 2歳王者リオンディーズと同期のキングカメハメハ第8世代。こちらは3歳夏に急成長を遂げ、断然人気のサトノダイヤモンドを首差まで追い詰めた神戸新聞杯2着でオープン入り。4歳初戦の日経新春杯でグレード初勝利を挙げた後は勝ち星から遠ざかったが、単勝7番人気だった5歳時の宝塚記念で香港の刺客ワーザーに競り勝ち、デビュー22戦目にしてG1ウイナーの称号を得た。春の天皇賞0秒2差4着、菊花賞0秒7差5着と超長距離克服の可能性を示唆した馬で、産駒も長めの距離に向くと思われる。ダート適性は父の後継種牡馬の標準を装備。 (サラブレッド血統センター)

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