後世につながるタイキシャトルの血 北九州記念で孫テイエムスパーダが天国に勝利を捧げるか

2022年8月17日 11:47

CBC賞でレコード勝ちしたテイエムスパーダと今村聖奈

 17日に死んだタイキシャトルは名馬にして名種牡馬でもあった。

 産駒は主にマイル路線で活躍した。初年度産駒のウインクリューガーが03年NHKマイルCを制覇。そして父の名を一気に高めたのは、2年目産駒のメイショウボーラーだった。2歳時は朝日杯FSで2着、3歳時は皐月賞とNHKマイルCでともに3着と、大舞台で惜敗が続いたが、4歳時のフェブラリーSで待望のG1初制覇。芝ダートを横断しながら重賞5勝を挙げた。その後も10年JBCスプリントを制したサマーウインド、重賞3勝のレッドスパーダを送り出すなど、産駒のJRA重賞勝利数は20に上った。

 父系はメイショウボーラーが後継種牡馬のニシケンモノノフを送り出したことで、細いラインではあるが繋がっている。また、母の父としても優秀で、ワンアンドオンリーが14年ダービーを制覇。レーヌミノルが17年桜花賞、ストレイトガールが15年&16年のスプリンターズSなどG1を3勝する活躍を見せている。

 今週の北九州記念にはレッドスパーダ産駒のテイエムスパーダが出走予定。父系譲りのスピードを武器に、天国の祖父に重賞タイトルを届けたい。

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