【朝日杯FS】嘉藤師 初重賞Vへ 吉田隼と新コンビ バグラダスでG1初挑戦

2022年12月16日 05:28

バグラダスでG1初挑戦となる朝日杯FSに挑む嘉藤師(撮影・郡司 修)

 今年3月に開業したばかりの嘉藤貴行師が、朝日杯FSでJRA・G1に初挑戦。7月に福島でダートの新馬戦を勝ったバグラダスは、前走で1勝クラスの芝を勝って3戦2勝。芝、ダート問わず走る器用さを備えている。嘉藤師は勝てば騎手時代も通じて初の重賞制覇になる。「開業1年目でG1に出走できるのは出来過ぎです。厩舎自体もいま凄く勢いがある」と指揮官。今年開業した厩舎ではトップの16勝。特に今秋の快進撃は素晴らしく、11月第2週以降、毎週勝ち星を挙げている。「開業したてで12馬房。常に馬を入れ替えているのが、馬のメンタル的にいいのかも」と、好調の要因を自己分析した。

 バグラダスで厩舎は初めての新馬勝ち。「そういう馬でG1に行けてうれしい。初めて見た時は正直ここまで走るとは思わなかった。ダートで勝っているのは強み。タフな馬場も向きそう。いろんな経験を積んできたのが、いい方に向かないかな」と嘉藤師は期待をかけていた。

 今回は新コンビ吉田隼が騎乗。14日の最終追いに騎乗してコンタクトを取った。吉田隼は「反応は凄く良かった。癖がなくて乗りやすい。馬の後ろに入っても折り合いはスムーズだし、どんな競馬でもできそう」と好感触を得ている。 

 ◇嘉藤 貴行(かとう・たかゆき)1981年(昭56)11月5日生まれ、東京都出身の41歳。00年美浦・田中清隆厩舎所属で騎手デビュー。21年12月に騎手引退。JRA通算5485戦157勝。22年1月に調教師に転身し同年3月厩舎開業。JRA通算118戦16勝。

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