【宝塚記念】ドゥラエレーデ 我慢比べて古馬撃破へ!池添師「この馬の力を出すだけ」

2023年6月21日 05:27

逍遥馬道で運動するドゥラエレーデ

 【G1ドキュメント・栗東=20日】未知の魅力がある。ドゥラエレーデは3歳馬として12年マウントシャスタ(5着)以来、11年ぶりに宝塚記念に出走。重量は53キロで先輩牡馬より5キロ軽い。歴史を振り返ると古馬の壁は厚い。03年の2冠馬ネオユニヴァースが4着、07年ダービー馬ウオッカも8着に敗れている。坂田は陣営に手応えを聞きたかった。池添師に「相手は強いですが…」と質問すると「この馬の力を出すだけです。負けたら仕方ないですし、いいレースをしてくれれば」と古馬にぶつかっていく意気込みを口にした。

 前走・ダービーはスタート直後に落馬し、競走中止。ただ、不幸中の幸いで目立った外傷はなく、ここに目標を切り替えて調整してきた。「ダービーでちゃんと走っていれば、ここに参戦はしなかったけど」とした上で「使わないともったいないと思うほど状態は良さそうです。今回、僕が乗っていても凄くいいなと。(3月末の)UAEダービーの疲れもすっかり取れて間隔的(中3週)にもいいと思います」と自信を持てる仕上がりだ。

 阪神芝2200メートル内回りでコース設定もいい。「瞬発力という部分ではまだ足りないところがあるし、東京2400メートルより合うと思います」と分析する。先行力があり、梅雨時で道悪にでもなれば、さらに持ち味が生きる。「パンパンの時計勝負というよりはスタミナがあるので我慢比べになれば」と思い描いた。ダービーで走り切っていない分、余力はたっぷりある。坂田は取材を終え、やはり侮れない存在だと感じた。

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