【秋華賞】コンクシェル マイペース持ち込めれば、清水久師は抽選突破に「とりあえず良かった」

2023年10月13日 05:27

 【G1ドキュメント・栗東=12日】木曜の午後2時。栗東の投票所で秋華賞の抽選突破の知らせを受けて「通りましたね。とりあえず良かったです」と笑みを浮かべたのが清水久師だ。桜花賞2着のコナコーストは賞金順で出走が決定していたが、先月17日のローズSで12着だったコンクシェルは5分の4の抽選をくぐり抜けた。

 昨年7月の小倉芝1800メートルで初陣Vを飾って以降は2勝目が遠かったが、今夏、逃げのスタイルに転じて堅実型だったイメージが一変。3走前・鞍ケ池特別、2走前・不知火特別はいずれも後続を寄せつけず5馬身差の逃走劇を披露した。清水久師は「ブリンカー効果(8走前のアネモネS2着から装着)で真面目に走るようになったとはいえ、2走とも強い内容だった」と振り返る。

 連勝で挑んだ前走・ローズSは7枠14番から五分のスタートを切ったが内枠の先行勢が速く、自分の形に持ち込めなかった。無理な争いを避けて4番手に控えたが道中は外からのプレッシャーも強く、引っ掛かり通し。折り合いを欠いて12着と大敗。「周りの馬が速すぎて自分のリズムで運ぶことができなかった。落鉄の影響もあったがリズムを崩したことが一番の敗因です」と分析する。

 前走とは違い、先行勢が手薄な顔触れ。陣営は逃げにこだわるつもりはなさそうだが、本来のスタートを切れば楽々と前に行くことができる。マイペースで運んだ時の強さは実績が示す通りで、後続がけん制し合う展開なら3冠阻止の可能性も十分にありそう。田村は抽選突破組の中で、最も魅力を感じている。

特集

2023年10月13日のニュース