【天皇賞・秋】アドマイヤハダル上位争いへ 大久保師も自信「今の状態を維持することに専念したい」
2023年10月25日 05:28 【G1ドキュメント・栗東=24日】火曜朝の栗東は濃霧が発生し、数メートル先が見えないほどの視界不良。田村は人馬の安全を願いながら厩舎地区を回った。天皇賞・秋に参戦するアドマイヤハダルは21年ダービー(17着)以来のG1挑戦。皐月賞(4着)で本命を打った思い入れのある一頭だ。大久保師は「ボリューム感が出ていい体になっている。自信を持って行けます」と胸を張る。
前走の毎日王冠はスタートで後手に回り、道中11番手から。腹をくくって直線勝負に徹すると直線は馬群の外から前を捉える勢いでグイグイ脚を伸ばし、0秒1差4着と善戦。最後は惜しくも競り負けたが上がり3F33秒1は2着ソングライン、3着シュネルマイスターのG1馬を上回り、メンバー最速だから大したもの。指揮官は「休み明けの感じはあったが、よく頑張ってくれたし、こちらの期待以上の走りでした」と評価する。
先を見据えた調整だった前走をひと叩きし、体に張りが出てきた。1週前追いは新コンビの菅原明が美浦から駆けつけてCWコースでコンタクト。ゆったりした入りから直線はシャープな伸びを披露し、6F83秒0~1F11秒8を馬なりで刻んだ。大久保師は「前走より素軽くなって、いい頃のハダルに戻っている。今の状態を維持することに専念したい」と前向きな言葉を並べた。キャリア14戦のうち12戦で掲示板を確保している堅実派。上位争いを演じても驚きはない。