【天皇賞・秋】ドウデュースの武豊「ようやく、その時が来た」最高の相棒で最強ライバルと再戦
2023年10月25日 08:51 29日にG1天皇賞・秋(東京芝2000メートル)を控え、昨年のダービー馬ドウデュース(牡4=友道)に騎乗する武豊が25日、共同記者会見に臨んだ。ライバル、イクイノックス(牡4=木村)との激突に注目が集まる大一番。名手が熱い思いを言葉に乗せた。
――久々にドウデュースと臨む一戦
「わくわくしている」
――京都記念は圧勝だった
「昨年の秋、フランスでドウデュース本来の走りがまったくできなかったけど、そういうこともあって仕切り直しの一戦という形で迎えた京都記念だった。いい走りで、いい勝ち方ができた」
――3歳時からの変化は
「2歳の頃から完成度の高い馬だった。どこかのタイミングで急に変わったという感じよりも、ずっと少しずつ強くなっている感じだった。京都記念は本来の走りができた」
――1週前追い切りは
「しっかり乗り込めてきているので1週前として強めの負荷をかけて追い切りをしてほしい、と言われた。その通り、いい追い切りができた」
――伝わってくるものは
「キャンター下ろした時から凄く走りたがって、いい雰囲気だった。ラストもゴーサインを出したら反応も早かった」
――感触は
「やっぱりいいなと思った。さすがドウデュースだなと思った。もともと乗り味がいい、余裕のある走りをする。反応も早いし、総合力が高い馬」
――成長を感じたところは
「精神面は2歳の時から落ち着いていて、今もそういう感じ。馬体はほんと、筋肉が凄いなって」
――明らかに違うのか
「夏場、休養している時も見たけど、まったく筋肉も落ちていなかった。ようやくこの馬でレースに出られるし、それが天皇賞ですから、非常に楽しみ」
――メンバー構成は
「凄いメンバーだな、と。もちろん、イクイノックスという世界ナンバー1と言われている、同期の馬ですから。ダービー以来、一緒に走れるので楽しみ」
――ライバルの成長は
「凄いな、強いなと思って。一緒に乗って圧倒的な強さを感じていた。イクイノックスとレースをするたびに、ドウデュースでいつかもう一度、という気持ちはあった。ようやく、その時が来た」
――宝塚記念は
「もしドウデュースでこのレース出ていたらどうなっていただろうな、そういうのは思っていた」
――その結論は
「このへんにつけて、どれくらいの脚をドウデュースだったら使ったらとか思うことはあった」
――レースプランは
「決まった形でしか走れない馬ではない。決めつけずに柔軟に対応していきたい」
――東京2000は
「凄くいい舞台だと思う。東京は結果を出しているし、2000は問題ない。いい条件だと思う」
――イクイノックスとの位置取り
「どうなんでしょうね。それは分からない」
――末脚なら負けない?
「分からないけど、今のドウデュースの体調とかで、東京の2000でやれるというのは非常に楽しみ。イクイノックスだけでなく他の馬も強いですから。自分自身の力を出すことに集中して乗りたい」
――高まっている対戦ムードはどうとらえている
「実際、感じる。天皇賞に出走ということが決まってから、取材が多かったり、競馬関係者以外から『頑張ってください』『楽しみにしています』とかそういう声は非常に多い。注目されているのは感じる」
――ファンへ意気込みを
「ドウデュースと天皇賞に出られるので僕もわくわくしている。いいレースをすることに集中したい」