【阪神牝馬S】マスクトディーヴァ断然人気に応えた!好位から直線軽々と押し切る

2024年4月7日 04:30

<阪神・11R 阪神牝馬ステークス>勝利したマスクトディーヴァ(撮影 中辻 颯太)

 「第67回阪神牝馬S」は6日、阪神競馬場で行われ、単勝1・7倍のマスクトディーヴァが好位から差し切り、重賞2勝目を挙げた。優先出走権を獲得したヴィクトリアマイル(5月12日、東京)を目指す。初コンビで勝利に導いたジョアン・モレイラ(40=ブラジル)は23年京都2歳S(シンエンペラー)以来となるJRA重賞10勝目となった。

 咲き始めた桜の下、マスクトディーヴァが課題のゲートを決めた。初コンビのモレイラが好位のイン4番手に導く。直線に入り馬群をこじ開けて進路を確保すると、軽くうながした程度で押し切った。

 24年の短期免許初日でいきなり重賞初制覇を飾ったマジックマン。「特別な日になったね。レース前に(辻野)調教師さんとも相談して、スタートが今回のメインポイントだった。いいスタートを切れて、いいポジションを取れた。直線は真っすぐ走ってくれないところもありながら、この勝ち方。素晴らしかった。能力があるね」と絶賛した。

 今年初戦の東京新聞杯(6着)は単勝1・9倍の断然人気を背負いながら、スタートで大きく出遅れ。追い上げるも届かなかった。課題を克服するため、中間は毎週ゲートを練習。鞍上にもしっかり癖を伝えた。「とにかくリラックスさせてほしいと。ゲートの中でもずっと愛撫してくれていたし、落ち着かせる形を取れれば五分にスタートを切れると確認できた。次に向けて良かった」。

 次走は優先出走権を獲得したヴィクトリアマイル(5月12日、東京)。師は「少し余裕を持ったつくりでこのレースを迎えていた。次はもう少し研ぎ澄ませた状態で向かっていければ」。1年前の桜花賞当日は忘れな草賞に出走するも7着に敗れた。そこから力をつけ、昨秋の秋華賞はリバティアイランドに迫る2着に好走。「一つ一つ階段を上っていってくれたら大きなレースで十分いい競馬ができると思う」。2度目のG1挑戦で待望のタイトルをつかみ取る。

 ◆マスクトディーヴァ 父ルーラーシップ 母マスクオフ(母の父ディープインパクト)20年5月12日生まれ 牝4歳 栗東・辻野厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績7戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億6829万2000円 馬名の由来は仮面の歌姫。

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